太陽と雨のメロディ

今日はどうしても行きたい本屋さんがあった。
とりあえずまた一人でふらりと出町柳まで出て、
吉田神社から吉田山をぽてぽて登り、
真如堂まで歩いて行ってみた。
また自分的穴場をみつけてしまった。
全然人がいないとこ。
古い町並みが続く路地の中に
真如堂の三重塔が浮いているみたいに見えて、
緑はあるし、風通しはいいし、ほんとうにすてきだった。
また行こう。
しかし久しぶりに木々の中を歩いたけど、
匂いがいいよね、やっぱ。
目にはみえないマイナスイオンてやつを、実感した。
そして真如堂がまた良いところ。
ほんとうに、お寺すきだなあ。
仏さまの御前にいると、心が、体が、落ち着く。
また、庭がとてもすばらしかった。
お釈迦様の往生をたくさんの生き物が見守っている様子を
岩であらわしたという。
大文字焼きの東山を借景にして、すごくすてき。
「心の時間は、止まっていました。
チャラララララチャラララ〜 チャラララララララララ〜
そうだ京都、行こう。JR東海」ってやつでしたよ。
でもなんだか落ち着くのを通り越して、泣きそうになりました。
何故かは、うまく説明できないけど。
そしてまた白川通まで出て歩いて歩いて歩いて
やっと着いたよ!ガケ書房
ひゃあ〜。やばかった。想像してた以上に、めっちゃ良い所だった。
とてもこじんまりとしていて、一見本屋とは思えない石積みの建物。
中に入ったら、まず雰囲気にやられる。
古本から、絵画や音楽など多様なジャンルの本がいっぱい。
普通の書店では置いていないようなすてきな本ばかりです。
興奮して倒れそうでした。
結局三時間くらい滞在して、
図書カードがあるのをいいことに色々買いました。
でも全然買い足りません。またすぐ行きたいです。
ひとつ残念だったことは、
曽我部恵一のエッセイ「虹を見たかい?」を、
私が手に取ろうと思ったその矢先に
おじいさんが手にとって買われてしまったことです。
でもそれはとてもすてきなことだと思うので、
やっぱり残念ではないです。
今日はとても楽しかったです。




いくつもの気持ちがパレードのように過ぎていった。
それは色とりどりの見えない風船となって
僕達の周りに浮いている。
あるとき風船の紐を思いっきり引いてしまう。ふとした拍子に。
その時なんだ、涙がこぼれるのは。 曽我部恵一