素晴らしきこの世界

夏だね。いよいよ夏がやってきたね。
セミが、何かの合図を受けたかのように
一斉に鳴き出した。
昔から、セミの声をその年ではじめて聞いた日は
とにかく嬉しくてうきうきするのは変わらない。
ああ、限られた短い時間の中で
精一杯生きてるんだ
存在の証明をしているんだ
などとつきなみのことを思いながら
朝の日差しをあびる
まぎれもない、夏の匂いがした。
そんな世界は、やっぱりキラキラしていた。


神様さえ油断する 地球の入り口で
僕ら今 はしゃぎすぎてる 夏の子供さ
サマーヌード全開。
夜風は冬からの贈り物
止まらない冗談を諭すよについてくるお月様


胸が苦しくなるほどの、夏のきらめき。