哀愁的東京

哀愁的東京 (角川文庫)

哀愁的東京 (角川文庫)

新作が描けなくなった絵本作家が、
東京という街でかつて何かを得、喪ってしまった様々な人と出逢う。
声を殺して泣いたり、笑ったりするんじゃない。
ただ、切々と、ただただ切々と、
そばでずっと語りかけられているような、お話。


=「哀愁」は、なにかを喪うことでしか感じられない。
「東京」は、もしかしたら何かを得ることよりも
喪うことのほうに向いている街なのかもしれない。
そんな「哀愁」や「東京」が、僕は嫌いではない=