同じドアをくぐれたら

今夜だって、そろそろあれしたいよねとか言ってチゲ鍋を囲んで
アニメとか観ながらほっこりして
くだらないことばっか言って笑いころげて
止まらないお菓子に長い夜でもやっぱり空は明るくなり
ふざけながらお風呂で遊んで
同じくらいにとろんとしてきて毛布にくるまりこてんと眠る。
今のわたしには、そんな毎日がいちばん大切で愛しい。
いつだって強がって、がんばって前を向こうって歩いているけど
日に日に近づく季節の終わりが
どうしようもなく、どうしようもなく怖いことは、否めない。
それは風が冷たくなるのに比例して、のしのしと追いかけてくる。
友達が少ないわたしは、
彼がいなかったらほんとうにこっちで独りだなあってつくづく思う。
彼に逢っていなかったら、ほんとうにひとりぼっちだったと思う。
だから。来年から、わたしはやっていけるのだろうかと、本気で心配になる。
綺麗なことばを並べるのは簡単だし
そうして自分に言い聞かせていくしかないのだけれど。
いつもは笑いながら言っている、生きたしかばねになると。
ひきこもるんだろうなあ。なんとかせねば。
距離的に会えないのは仕方ないけど
わたしは二十歳を迎えた今日でもお子ちゃまだから。
嫌なことはほんとうに嫌だし心配だし今からかなり憂鬱。
信じてるとか信じてないとかの問題じゃなくて。
そのくせ意地ばっかはって、何ひとつまともにできない自分がまた腹立たしい。
まあ泣いても笑っても、がんばっていかなきゃならないんだけどね。
こんなことばかりいつまでも言っていてはいけないし、
他人からしたらちゃんちゃらおかしいんだろう。
でも嫌で憂鬱で仕方がなくなる日もあるもんで。
最近は、そんなもんもんとしたものが、いよいよ後方に見えるわけで。
けれどけれど、そんなものに気をとられて今を尊べなかったら、本末転倒。
今を、大切に大切に、しなきゃ。