よつば

しゃばしゃば。
クリスマスや年末はあっという間に過ぎて、今年が終わります。
ぶりぶり、にまにま、している間に。
無我夢中でただただ走りつづけて
終わってしまったのではなかろうか。
悲しいほど澄んだ、冷たい冷たい風に
ぐしゃぐしゃになるまで吹かれて
それでも風をきって きって
道行くひとに指をさされても、笑われても
わたしは結局かけぬけるんだろう。
かけぬけてしまうんだろう。
通り過ぎる景色さえまともに確認できぬまま。
錆びれた列車のように
不思議な音を響かせて
かけぬけるんだろう。



来年は、ぐびぐび、ぐびぐび、たっぷりの栄養を吸収しながら
ぷるりと成長できるように。
こやしもたいせつに。
目をひらいて。てのひらを暖めて。
根っこをしっかり張って。
プレゼントに貰った黒いコートを、ずっと大切に着よう。
ことばを丁寧に扱おう。
いっぱい歩こう。

ずっと先のあの日には、きっとにんまりするのだ。

来年も、笑い合えるかな。ぽくぽく。

ありがとう。合掌。