そこへゆけ

お母さんが京都へ来たら、必ず決まって買い物に行く商店街がある。
それは新京極でも寺町通でもない。
伏見の寺田屋、竜馬通り。
この商店街はときどきひとりでもこっそり来るが
どこか懐かしい匂いがぷんぷんしていて
東京の下町ちっくなんだけどやはり色は京都色で
すごくすてきなところ。
知るひとぞ知るみたいなおもしろかわいいお店もいっぱい。
基本的に観光客は少なく、お年寄りばかりというところもすき。
そしてなんといっても、すてきな着物屋さんが多い。
着物だいすきな私(ずんどう娘)にとってはよだれものです。
かわいい浴衣がいっぱい入荷していて
今年もまた欲しくなりました。
京都という街は、普段着として浴衣や着物で出歩いているひとが少なくない。
さらりと和装して、涼しげな顔で木屋町通を歩いたりしたい。
すてき。
だから今年は普段から浴衣をいっぱい着よう、と誓ってみる。
調和のある美しい生活をめざそう、と思ってみる。
お母さんと別れたあとというは、
得てして言いようのない悲しみに襲われるものだけれど。
ありがとう。
夏は、まだはじまったばかりなのだ。