ひとつだけ

今日は、お殿と一緒にお昼を食べる日で
ほくほくしながら朝からお弁当をつくっていました。
殿は1講目から授業でわたしは午後からだったので
いつものように送り出した朝でした。
ぎゅうぎゅうにつめたお弁当を持ってさあ出発というときに
殿から電話がかかってきて、待ち合わせしてるのになんだろうとおもったら
「はねられたわ。あはは。」
「…は!?」
「車にはねられて、救急車で運ばれて、今病院」
バイクの殿は、角で乗用車とぶつかったということでした。
幸い、大きな怪我はなく、全身検査の結果も異常はなく
すり傷と打撲ですんだということ。
ほんとうに、ほんとうによかった。
事故をしたと聞いたときはパニックになって
どうしたらいいかわからず、また無事を確認できた安心も押し寄せて
電話口でへらへらと話す彼をよそに
ぼろぼろぼろぼろ泣くばかりでした。ほんとうによかった。
電話をきったあとも何回も手を合わせてありがとうを言いました。
強運な殿はぜったいおばあちゃんが守ってくれたんやって。
おじいちゃんもおじちゃんもありがとう。
ああほんとうに、みんなありがとう。
どんなに気をつけていてももらう事故ってのがあるから怖い。
でもやっぱりその中で最善の注意を払うことが大事。
事故にあうくらいだったら、授業に遅れることなんてなんでもない。
わたしも、みんなも、気をつけなくては。
改めて事故の怖さと、殿の大切さが、身にしみました。
笑って帰ってきてくれてよかった。
バイクはかなり曲がっていたけど、そんなことどうでもいい。
普段からあれだけ気をつけてって言ってるのにと怒ろうとしたのに
泣いてしまって怒れなかった。ああほんとうによかった。
ありがとう。