おかしな2人

六つ年の離れた兄には、昔からどこかで一目をおいていました。
そして、なんだかわからないけど嬉しくて、なんだかわからないけど自慢でした。
小さい頃はいじめられたのだよと親たちは言うけれど
正味わたしは「いじめられた」記憶はあまりありません。
ただ、兄が聴いているものや兄が読んでいるもの、見ているもの
そのすべてがわたしには魅力的で、目からウロコの新世界でした。
いまでも、兄の良いというものに間違いはないという漠然とした確信があり
現に、知らず知らずのうちに私の心を掴んで離さなくなった音楽たちや
読みものたち、そして暮らしのなかの「感覚」まで
とても色濃く彼の影響を受けていることがうかがえます。
やはり、血はあらそえないということなのでしょうか。
いっぱいしゃべるとか取っ組み合うとかじゃないのだけど
黙っていてもなぜか惹かれてしまう兄のゆるい世界がすごくすきなのです。
冬、こたつがある部屋にて、
兄がドラクエをやっている横で黙って絵を描いているのがとってもすきでした。
だからドラクエの音楽は、あんなに懐かしく心に響くのでしょうかね。
今後とも、仲良くしていただきたいです。
おめでとうございます。